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ONEXPLAYER X2 mini ProとX2 miniの選び方
「8.8インチの有機ELでPCゲームを遊びたい。コントローラーを外して、Windowsの作業にも使えたら便利そう」
そんな使い方で候補になるのが、ONEXPLAYER X2 mini ProとONEXPLAYER X2 miniです。画面や着脱式の構造はよく似ていますが、国内販売構成では5万円の価格差があります。


この差は何に対するものなのか。先に答えると、プロセッサーと内蔵GPU、そしてメモリ容量が主な比較点です。「Proだから何でも速い」「見た目が似ているから中身以外はすべて同じ」とは決めず、使いたいゲームや作業に合わせて見ていきましょう。
この記事では、HIGH-BEAMで取り扱う国内正規版を、メーカーの公開仕様と販売情報に基づいて比較します。AMD版の48GBメモリを選ぶ理由、Intel版のArc B390とXeSS、購入前に確認したい増設や電源の条件まで整理しました。
今回比較するのは、X2 mini Proの48GB/1TBモデルと、X2 miniの32GB/1TBモデルです。どちらもWindows 11 Homeを搭載します。
| 比較項目 | X2 mini Pro(AMD版) | X2 mini(Intel版) |
|---|---|---|
| プロセッサー | AMD Ryzen AI Max+ 388 | Intel Arc G3 Extreme |
| CPU構成 | 8コア/16スレッド Zen 5 |
14コア/14スレッド Pコア2基+Eコア8基+低消費電力Eコア4基 |
| CPU最大クロック | 最大5.0GHz | 最大4.7GHz |
| 内蔵GPU |
Radeon 8060S 40CU/最大2.9GHz |
Intel Arc B390 12 Xeコア/最大2.3GHz |
| メモリ | 48GB LPDDR5X | 32GB LPDDR5X |
| 標準SSD | 1TB/M.2 2280 PCIe 4.0 x4 | 1TB/M.2 2280 PCIe 4.0 x4 |
| NPUピーク性能 | 最大50 TOPS | 最大46 TOPS(INT8) |
| ディスプレイ | 8.8インチAMOLED/1920×1200/最大144Hz/VRR対応 | |
| バッテリー | 85Wh/着脱式 | |
| 本体の使い方 | コントローラー着脱式/対応キーボードとの組み合わせでノートPCスタイルにも対応 | |
| 確認時の販売価格(税込) | 398,000円 | 348,000円 |
※CPU・GPU・NPUはAMD/Intelの公式仕様、搭載メモリ・SSDと共通機能は国内公式案内、価格はHIGH-BEAMの商品ページに基づきます。確認時、AMD版は在庫切れ表示でした。再入荷・注文受付・出荷時期は各商品ページでご確認ください。
メモリはAMD版が16GB多く、SSDはどちらも1TBです。5万円は「メモリを16GB増やす料金」でも、「CPUだけを変更する料金」でもなく、異なる構成のPC同士の価格差として考えます。なお、AMDの40CUとIntelの12 Xeコアは異なる設計の単位です。CPUの8コアと14コアも構成が違うため、数だけで性能の優劣は決まりません。
まず、どちらを選んでも使える部分を整理しておきましょう。両モデルは8.8インチAMOLEDと、コントローラー・バッテリーを着脱する構造を備えています。
画面の主要仕様は、1920×1200、最大144Hz、30~144HzのVRR対応です。画面サイズや表示仕様を理由に、必ずProを選ぶ必要はありません。ただし、144Hzはディスプレイが更新できる上限です。ゲーム自体が144fpsで動くかは、そのタイトルと設定、GPUの負荷によって変わります。画面の仕様が共通でも、ゲーム中のフレームレートまで同じになるわけではない点は分けて考えてください。

コントローラーを付ければ手持ちのゲーム機、外せばWindowsタブレット。対応するマグネットキーボードを組み合わせると、メールやランチャー操作、短い資料修正などにも使えます。85Whのバッテリーも着脱式です。机で使う時間と、バッテリーを装着して持ち出す時間を分けて考えられるのがX2 miniシリーズの特徴です。手に持つ重量を比べる際は、本体のみなのか、コントローラーとバッテリーを含むのかをそろえて確認しましょう。

※キーボード、コントローラーコネクター、バッテリー接続用ケーブルなどは、別売や販売特典として扱われるものがあります。同梱品は購入時のセット内容をご確認ください。着脱式バッテリーであることと、起動中の交換に対応することは別です。
両モデルの公式ページにはUSB4、USB-C、USB-Aなどが案内されていますが、AMD版のインターフェース図にはDC電源ジャックの記載があり、Intel版の掲載図には同じ記載がありません。そのため、外観が似ていることを理由に、充電器や接続方法まで同一と判断しないようにしてください。今のドックや充電器を使いたい方は、購入するモデルの端子仕様と付属電源を確認しておくと安心です。
X2 mini Proには、Zen 5のCPUとRadeon 8060Sを組み合わせたRyzen AI Max+ 388が採用されています。特徴は、8コア/16スレッドのCPUに、40CUのRadeon 8060Sを組み合わせていること。CPUだけでなく、内蔵GPUを使うゲームや処理まで視野に入れた構成です。
国内販売構成のメモリは48GB。CPUとGPUが同じメモリを利用するため、Windowsやアプリの使用分に加え、GPUが扱うデータも含めて容量を考えます。

48GBのシステムメモリとは別に、大容量の専用VRAMが追加されているわけではありません。GPU用の割り当てを変更する場合も、OSやほかのアプリに必要な分を残して設定します。変更できる範囲はBIOSや管理ソフトの仕様によります。
大きなデータやローカルAIモデルを扱う方にとって、32GBより余裕を持たせられることは選ぶ理由になります。ただし、メモリが多いだけで、どのAIソフトでも高速に動くわけではありません。利用するソフトのRadeon対応と、モデルに必要な容量を先に確認してください。
AMD版の現行CPUは「Ryzen AI Max+ 388」
今回確認した国内正規版は、8コア/16スレッドのRyzen AI Max+ 388です。16コア/32スレッドのRyzen AI Max+ 395とは別のプロセッサーになります。どちらもRadeon 8060S・40CUを搭載しますが、CPUを使う処理まで同じ性能になるわけではありません。
なお、AMDの「最大118 TOPS」はCPU・GPU・NPUを含めた総合AI性能の公称値です。NPU単体は最大50 TOPS。どちらの数字も、ゲームのfpsや言語モデルの生成速度を直接表すものではありません。
X2 miniのIntel Arc G3 Extremeは、携帯ゲーム機向けのプロセッサーです。名前に「Arc」と付いていますが、ここではGPU単体の型番ではありません。内蔵GPUの名称はIntel Arc B390です。CPUはPコア2基、Eコア8基、低消費電力Eコア4基の14コア/14スレッド構成。GPUにはXe3世代の12 Xeコアを備えています。国内モデルのメモリは32GB、SSDは1TBです。

Intel公式ではCPU側の製造技術はIntel 18A、GPU側はTSMC N3Eと案内されています。「チップ全体がIntel 18A」という説明ではなく、内部の構成ごとに製造技術が異なる設計です。
XeSSは、低い解像度で描画した映像を高解像度へ再構成する機能などを含むIntelの技術です。対応するゲームでは、描画負荷と画質のバランスを調整する方法として使えます。X2 miniの国内紹介でもXeSS 3.0対応が案内されています。ただし、アップスケーリング、フレーム生成、低遅延機能は別々の要素です。利用できる機能と設定は、ゲームへの実装やドライバーによって異なります。
IntelのXeSS SDKには、条件を満たす他社GPU向けの実装も含まれています。そのため、「AMD版ではXeSSを使えない」という比較は正確ではありません。
Intel版を選ぶ際は、XeSSという名前だけでなく、Arc B390を搭載する本機で、遊びたいゲームのどの機能を使えるかを確認してください。フレーム生成後の表示fpsと、元の描画fpsも区別して見ると、比較しやすくなります。
「結局、同じゲームを遊んだらどちらが快適なの?」という疑問は残りますよね。
ここで気を付けたいのが、メーカー紹介に載っているfpsの測定条件です。今回参照したゲーム例では、AMD版はTDP 80W・1920×1080、Intel版は35W・1920×1200として紹介され、画質設定も異なります。
この数字だけを横に並べても、両製品の性能差は判断できません。本記事では両機の同条件測定を行っていないため、どちらが何%速いという結論は出していません。
比較レビューを読むときは、ゲームのバージョン、解像度、画質、アップスケーリング、フレーム生成、電源接続、性能モードがそろっているかを確認します。
例えば「自宅でAC電源につないで遊ぶ」と「外出先で電池を節約して遊ぶ」では、重視する条件が違います。同じゲームでも、最高設定での一瞬のfpsより、いつもの設定で長く遊んだときの落ち込みが気になる方もいるでしょう。
両機で希望する設定が同じように快適なら、メモリ容量や価格が次の判断材料になります。逆に、必要な場面で明確な差が確認できるなら、その差に予算を使う理由があります。
バッテリー容量はどちらも85Whですが、ゲーム中の消費電力まで同じではありません。画面の明るさ、fps制限、性能モード、通信などでも使用時間は変わります。
AMD版の高出力設定とIntel版の省電力設定をそのまま比べるのではなく、希望する画質とfpsをそろえたときに何時間使えるかを見るのが、外出用の選び方として実用的です。
※Intel版の公式ページには、プロセッサー紹介欄の35W・条件付き40Wと、別の箇所の80W・水冷時120Wという記述が併存しています。本記事では、その記述だけを根拠にIntel版の最大連続動作設定を断定していません。最終的な電源・冷却条件は、販売時の仕様と取扱説明書をご確認ください。
Radeon 8060Sを使うことと、48GBメモリを確保することの両方に目的がある方には、X2 mini Proが選びやすい構成です。

ゲームだけでなく、大きな資料や制作データも同じ端末で扱いたい。利用するローカルAI環境について、Radeon対応を確認できている。現在の32GB環境ではメモリに余裕がない。こうした条件なら、追加される16GBに意味があります。
ゲーム用途でも、Radeon 8060Sでの動作を確認したタイトルを中心に遊ぶなら候補になります。ただし「Radeonならどのゲームでも相性がよい」「48GBならすべて快適」といった保証ではありません。使うアプリとメモリ使用量を合わせて考えてみてください。
8.8インチ有機ELと着脱式の使い方を重視し、32GBメモリで用途が収まる方には、X2 miniが比較しやすいモデルです。

PCゲームを中心に使い、ときどきキーボードを付けてWindows作業もしたい。Arc B390で遊びたいゲームの対応を確認できている。そんな方なら、5万円の差を抑えて、必要な周辺機器までそろえる考え方ができます。
Intel版にも32GBメモリと1TB SSDがあるため、「Proではないから最低限の構成」というわけではありません。必要な性能を満たしているなら、画面や3-in-1の使い方を残したまま購入費を抑えられることが、このモデルを選ぶ理由になります。
確認時の税込価格は、AMD版が398,000円、Intel版が348,000円です。差額を考えるときは、まず自分の用途に48GBが必要か、その次に利用するゲームやソフトでGPUの違いがどう影響するかを見ます。メモリ不足を避けたい、Radeonを使う具体的な用途がある。その両方がはっきりしているなら、AMD版を選ぶ理由ができます。32GBで必要な作業が収まり、Arc B390で目的を満たせるなら、Intel版で購入費を抑える選び方も自然です。
ノートPCのように使うならキーボード、画面を置いて遊ぶならコントローラーコネクター、外で電源を分けるなら対応ケーブルや予備バッテリー。使い方によって必要なアクセサリーが変わります。
キーボードが特典として付く場合もありますが、対象期間や販売セットによって条件が異なります。両方を同じ使い方にそろえたとき、最終的にいくらになるかで比較すると、価格差を判断しやすくなります。
性能の差だけを見て決めきれないときは、まず必要な周辺機器を含む見積もりを作ってみてください。自分に必要な構成が具体的になります。
「Pro」はAMD版という意味ですか?
今回比較する国内モデルでは、X2 mini ProがAMD版、X2 miniがIntel版として案内されています。ただし、「Pro」という名称の意図までメーカーが定義しているとは確認できませんでした。名称だけで上下を決めず、CPU・GPU・メモリ・価格を見て選んでください。
ゲーム性能はどちらが上ですか?
本記事では、両機を同じ条件で測定した比較結果を示していません。公開されているゲーム例も画質や電力設定が異なります。希望するタイトルについて、同じ解像度・設定・フレーム生成条件での動作を確認してください。
32GBと48GBで、ゲームのfpsも変わりますか?
メモリ不足が起きている場面では容量の違いが影響する可能性がありますが、48GBだから常にfpsが高くなるわけではありません。両機はGPUも異なるため、実機の差をメモリ容量だけの効果として説明することはできません。
AMD版ではXeSSを使えませんか?
IntelのXeSS SDKには、条件を満たす他社GPU向けの実装もあります。ただし、ゲームが組み込むバージョンや機能、ドライバーによって利用条件は異なります。「XeSSはIntel版だけ」とはせず、遊ぶゲームの対応を確認してください。
ONEXPLAYER 3とは何が違いますか?
ONEXPLAYER 3も、8.8インチ有機ELと着脱式コントローラーを備えた3-in-1製品です。X2 miniシリーズではバッテリーの着脱が特徴で、ONEXPLAYER 3は内蔵バッテリー構成です。接続端子やメモリ・SSD構成も合わせて、ONEXPLAYER 3の解説をご確認ください。
メモリやSSDは増設できますか?
今回確認した国内公開仕様では、利用者によるメモリ増設に対応するとの案内は確認できませんでした。メモリは購入時の容量を基準に選んでください。ストレージは標準のM.2 2280 SSDとは別に、Mini SSD増設スロットとmicroSDスロットが案内されています。対応部品・容量・作業手順・保証条件を確認し、M.2とMini SSDを混同しないようにしてください。
バッテリーを外したまま使えますか?起動中に交換できますか?
メーカーはバッテリーを外した外部電源での利用を紹介しています。ただし、両機で電源端子や必要な給電条件まで同じとは限りません。起動中の交換を保証するものでもないため、対応する電源と取扱説明書を確認し、交換時は作業を保存して電源を切る運用を基本にしてください。
キーボードやコントローラーコネクターは付属しますか?
メーカー紹介では、マグネットキーボードやコントローラーコネクターはオプション扱いです。販売店の予約特典などで同梱される場合もあるため、購入時の商品ページにあるセット内容をご確認ください。
国内正規版の保証・修理はどうなりますか?
HIGH-BEAMで販売する国内正規版のPC本体は、原則1年間の保証対象です。修理は国内サポート窓口へ相談できます。バッテリー・消耗品の扱い、送料、増設や部品交換に関する条件は本体保証と分けて確認してください。詳細は保証・修理規定と購入時の保証書をご参照ください。
ONEXPLAYER X2 mini ProとX2 miniは、8.8インチ有機EL、着脱式コントローラー、85Whの着脱式バッテリーという使い方を共有しながら、異なる処理系とメモリ構成を選べるシリーズです。
Radeon 8060Sと48GBメモリを活かす用途があるならX2 mini Pro。32GBで目的が収まり、Arc B390でのゲーム環境と購入費を重視するならX2 mini。
どちらを選ぶかは、「Pro」という名前より、遊ぶゲームと一緒に使うアプリ、必要なメモリ、電源の使い方で考えると決めやすくなります。
本体だけでなく、キーボードや予備バッテリーまでそろえた姿を想像してみてください。必要な構成が決まったら、各商品ページで現在の販売条件をご確認いただけます。
※国内販売構成と価格はHIGH-BEAMおよびOne-Netbookストア、製品の共通機能はONEXPLAYER日本公式、CPU・GPU・NPUの数値はAMDとIntelの仕様を基に作成しています。価格・在庫・同梱品は購入時の商品ページをご確認ください。
※本記事は公開仕様に基づく比較であり、両製品のfps、消費電力、ファン音、表面温度、バッテリー駆動時間を同条件で実測したレビューではありません。用途別の選び方は、仕様から整理した提案です。
※AMD版のCPUは、現行国内案内のRyzen AI Max+ 388を掲載しています。過去の告知から出荷までの変更経緯や、その影響の大きさは、今回確認した一次資料だけでは確定できないため、本記事では断定していません。公式ページ内で記述が一致しない電力設定や、未確認の最大増設容量も、購入時の仕様確認が必要な項目として扱っています。