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GPD G2 は、GPDが新たに発表した「GPU非内蔵タイプ」の eGPU ドックです。従来の GPD G1 のような「モバイル向けGPUを内蔵したeGPU」とは違い、GPD G2 はユーザーがデスクトップ用GPUを用意して挿して使う前提の構成となっています。公開情報ベースでは、MCIO 8i、USB4 v2.0、PCIe Gen 5 x16スロット、800W Gold級 ATX 3.1 電源、100W PD給電、M.2 2280スロット、1GbE LAN を備えます。

この記事では、GPD G2 の特徴、GPD G1との役割の違い、MCIO 8i と USB4 v2.0 がもたらす意味、気になる800W電源の考え方、対応GPUや注意点まで整理します。
GPD G2 は、ノートPC、ミニPC、ポータブルゲーミングPCに外部GPUを接続し、グラフィック性能を拡張するためのドッキングステーションです。本体の中にグラフィックボードは入っておらず、「デスクトップ用のGPUを自分で選んで組み込む」タイプです。ここが、GPD G1 のようなモバイルGPU内蔵型とのいちばん大きな違いとなります。
GPD G2 の特徴は、大きく3つあります。
ひとつ目はMCIO 8iポート。
ふたつ目はUSB4 v2.0ポート。
みっつ目は800W Gold級 ATX 3.1 電源の内蔵です。
単なる「GPUをつなぐ箱」ではなく、高速接続・PCへの給電・各種ハブ機能までを一体で持たせた外部GPU基盤として見ると、この製品の狙いが理解しやすくなります。
GPD G2 において重要なのは、MCIO 8i と USB4 v2.0 の接続役割を分けられることです。
公開情報ベースでは、MCIO 8i は PCIe Gen4 x8 相当(256Gbps)、USB4 v2.0 は最大80Gbps級の帯域を持つと整理されています。さらに USB4 側は、PCへの100W PD給電にも対応します。(※同時発表されたミニPC「GPD BOX」側のMCIO 8iはGen5 x8 / 512Gbpsと案内されていますが、G2側はGen4 x8 / 256Gbpsとなります)
このように役割を分担させることで、従来eGPUの課題であった「映像データと周辺機器の通信が帯域を奪い合う」という問題を避けやすくなります。GPU転送と給電・ハブ機能を分けて考えやすい構成が、GPD G2 の実用上かなり大きいポイントです。
「GPD G1とGPD G2、どちらを選ぶべきか?」と迷う方も多いと思います。両者は役割が大きく異なります。
GPD G1は、モバイル向けGPUを本体内に載せた「完成品のeGPU」です。対してGPD G2は、ユーザーがデスクトップGPUを選んで組み込む前提の「ドック」です。
要するに、G1は手軽さと携帯性重視、G2は自由度と性能の上限重視です。
「ケーブル1本で少しだけ性能を底上げしたい、持ち運びもしたい」ならG1型のほうが向きます。
「RTX 4090 / 5090級や、大容量VRAM GPUまで視野に入れたい」ならG2の考え方のほうが合います。
ハイエンドGPUを搭載予定の方にとって、一番気になるのが電源容量かもしれません。
GPD G2 は 800W Gold級 ATX 3.1 電源 を内蔵し、12V-2×6コネクタも備えると案内されています。公開情報では、RTX 4090 / 5090 級のGPUまでを想定した設計とされています。
実務上の考え方としては、デスクトップPCと違って、GPD G2が背負う電力は主に以下の3つだけです。
・GPU本体
・ドック側の補助回路
・PCへの最大100W給電
電力を大きく消費するCPUやマザーボードまで同じ箱に入っているわけではないので、デスクトップPCを組む際の「1000W推奨」という基準と単純比較しないほうがいいです。その意味で、eGPUドックとしての800Wはかなり現実的なラインと言えます。
GPD G2 には M.2 2280 スロットがあり、外付けストレージ拡張やブート用途にも使えると案内されています。ただし、接続速度は PCIe 3.0 x2 であり、販売側の知識ベースでは「USB 3.2 Gen 2 からの変換」と説明されています。つまり、ここは「超高速なゲームインストール先」というより、便利なアーカイブ寄りの増設スロット(データ保管庫)と考えたほうがいいです。
USB 3.2 Gen 2 Type-A ×2 と 1GbE LAN も備わっているため、GPD G2 は単なるGPUドックというより、GPU付きドッキングステーションに近い性格も持っています。
GPD G2 が向くのは、次のような人です。
逆に、とにかく簡単にeGPUを使いたい人や、GPU選定や電源の組み合わせまで考えたくない人には、GPD G1のような完成品のほうが圧倒的に扱いやすいです。
当店(株式会社天空/HIGH-BEAM)では、GPD国内正規取扱店としてGPD G2の日本国内での取り扱い予定を案内しています。ただし、価格、発売時期、予約開始日などは現時点で正式発表待ちです。現時点では「国内展開予定あり」というところまでが公開情報となります。最新情報が判明次第、当ブログやメールマガジンにてご案内いたします。
グラフィックボードは最初から入っていますか?
入りません。GPD G2 はドック本体のみで、GPU(グラフィックボード)は別売りです。ご自身でご用意いただく必要があります。
MCIOとUSB4 v2.0は同時接続できますか?
公開情報ベースでは、同時接続を前提にした構成として案内されています。MCIOをGPUのデータ転送に、USB4をPCへの給電やハブ機能に分ける考え方がこの機種の特徴です。
どんなGPUが使えますか?
販売側情報では、NVIDIA GeForce RTX 50系、AMD Radeon RX 9000系を含む幅広いデスクトップGPUへの対応が案内されています。詳細な互換一覧もGPD公式にて公開されています。
GPD G2 は、単なる外付けGPU箱ではありません。MCIO 8iでGPU転送を太くし、USB4 v2.0で給電とハブを担わせるという役割分担の構成が、この製品の本質です。さらに 800W ATX 3.1 Gold 電源を内蔵することで、ハイエンドGPU前提のeGPU環境をかなり現実的な形に寄せています。「GPD G1より本格的に組みたい」「GPD BOXと組み合わせる母艦がほしい」「VRAMの多いGPUを外付けで回したい」。用途が合う人にとっては、かなり有力な候補に入りやすい製品です。