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世界最軽量を謳う398gのハンドヘルドゲーミングPCが登場「AYANEO AIR スタンダード」実機レビュー

August 04, 2022

著者:ジャイアン鈴木

「AYANEO AIR スタンダード」ハイビーム販売価格:112,200円(税込)

ハイビームは、世界最軽量を謳うハンドヘルドゲーミングPC「AYANEO AIR」の日本での先々行予約予約販売を8月5日から開始します。本製品は約398g(AYANEO AIR LITE / AYANEO AIR スタンダードのサイズ)の軽量ボディーに、6コア12スレッド、最大4.0GHz動作の「AMD Ryzen 5 5560U」を搭載。また、5.5インチ有機ELディスプレイを採用しているのもポイントです。今回、ハイビームより発売前の実機を借用したので、レビューをお届けいたします。


「AYANEO」シリーズの統合ユーティリティー「AYA Space」も使いやすく進化しています



6コア12スレッドのCPUを搭載したAYANEO AIRは小さなモンスター!

今回借用した「AYANEO AIR スタンダード」は、OSに「Windows 11 Home 64bit」、CPUに「AMD Ryzen 5 5560U」(6コア12スレッド、最大4.0GHz動作)を採用。メモリは16GB(LPDDR4x-4266)、ストレージは512GB(PCIe Gen3 x4接続)を搭載しています。

ディスプレイは5.5インチ有機EL(1920×1080ドット、60Hz)を採用。本体底面にはステレオスピーカーが内蔵されています。

インターフェースはUSB Type-C(USB 3.2、USB PD 3.0、DP1.4 4K 60Hz)×2、microSDメモリーカードスロット×1、3.5mmオーディオジャック×1を用意。ワイヤレス通信はWi-Fi 6(11ax)、Bluetooth 5.2をサポートしています。

本体サイズは約224×89.5×26.7mm、重量は約398g。バッテリーは28Wh(7350mAh)を内蔵。バッテリー駆動時間は非公表です。

AYANEO AIRの製品公式サイトでは、Steam Deck、Nintendo Switchより小型、軽量だとアピールされています。たしかに、実際に握ってみると、AYANEO AIRは数値以上に小さく感じられます。ボタン、スティックの感触もいい感じ。

これで6コア12スレッド、最大4.0GHz動作のCPUを搭載しているのだから小さなモンスターですね。パフォーマンスについては、つぎのベンチマークの章で検証いたします。


製品パッケージ表面



製品パッケージ裏面



同梱品は綺麗に収納。取り出すのがもったいないぐらいです


パッケージには本体以外に、説明書、ACアダプター、USBケーブル、USB変換アダプター×2、電源プラグアダプター×3が同梱



本体前面。ゲーム用のボタンは、画面左側に左スティック/ボタン、方向ボタン、ウインドーボタン、メニューボタン、画面右側にABXYボタン、右スティック/ボタン、AYAボタン、「=」ボタンを装備



充電中にスティック周囲のLEDは赤く点灯します



5.5型有機ELディスプレイは非常に鮮やか。40%ぐらいの輝度で十分な視認性を得られます



自発光の有機ELディスプレイは広視野角。角度を変えても明るさ、彩度はほとんど変わりません



本体背面。CPUを効率的に冷やすために吸気口は大きく確保されています



本体上面には、指紋認証センサー一体型電源ボタン、ボリュームボタン、USB Type-C(USB 3.2、USB PD 3.0、DP1.4 4K 60Hz)×1を用意。ゲーム用ボタンはRB、RT、RC、LB、LT、LCボタンを装備。USB Type-Cの右横にあるのは排気口



指紋認証センサー一体型電源ボタンのおかげで、パスワードを入力せずにロックを解除できます。素早くゲーム世界に没入できるわけです



本体底面には、ステレオスピーカー、microSDメモリーカードスロット×1、3.5mmオーディオジャック×1、USB Type-C(USB 3.2、USB PD 3.0、DP1.4 4K 60Hz)×1を配置



大容量のmicroSDメモリーカードを装着しておけば、録画したゲームプレイ動画などを本体ストレージから移動し、容量を節約できます



右側面。なだらかなカーブは握りやすいですね



左側面



本体の重量は実測396.5g



ACアダプターとUSBケーブルの合計重量は実測143.9g。USBケーブルの長さは実測102cm



1280×720ドット時のフォートナイトのフレームレートは平均70.0fps

「AMD Ryzen 5 5560U」(6コア12スレッド、最大4.0GHz動作)を搭載するAYANEO AIR スタンダードはどのぐらいのパフォーマンスを発揮するのでしょうか? まずCPU性能については「CINEBENCH R23」で計測したところ、CPU(Multi Core)は5648pts、CPU(Single Core)は1248ptsというスコアが出ました。比較対象がないとピンと来ないので、3Dゲームベンチマークのスコアを見てみましょう。


「HWiNFO64 Pro」で取得したシステムの概要



ベンチマークは動作モードを「Game」(12W Max)。ファンモードを「Max」に設定して実施しています


「CINEBENCH R23」のCPU(Multi Core)は5648pts、CPU(Single Core)は1248pts



「ファイナルファンタジーXIV:暁月のフィナーレ ベンチマーク」(1024×768ドット、標準品質、ノートPC)のスコアは7941(やや快適)

定番3Dゲームベンチマーク「ファイナルファンタジーXIV:暁月のフィナーレ ベンチマーク」(1024×768ドット、標準品質、ノートPC)のスコアは7941(やや快適)、「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION BENCHMARK ver 1.3」(軽量品質、1280×720ドット、フルスクリーン)のスコアは2830(やや重い)となりました。



「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION BENCHMARK ver 1.3」(軽量品質、1280×720ドット、フルスクリーン)のスコアは2830(やや重い)


ファイナルファンタジーXVは3000~4499が「普通」、2500~2999が「やや重い」と判定されます。つまり、「普通」寄りの「やや重い」という結果なわけですね。


次は実際に「フォートナイト」をプレイして、フレームレートを計測してみます。

フォートナイトをプレイ中のフレームレートを「MSI Afterburner」で計測したところ、1280×720ドット時で平均70.0fps、1920×1080ドット時で40.3fpsとなりました。1280×720ドット時の平均フレームレートは60fpsを超えています。ストレスなくフォートナイトをプレイできますね。


フォートナイトのフレームレートは、1280×720ドット時は平均70.0fps、1920×1080ドット時は平均40.3fps


60fpsを超えていれば快適にフォートナイトを遊べます


ストレージ速度については「CrystalDiskMark 8.0.4a」で計測したところ、シーケンシャルリード(SEQ1M Q8T1)は1993.36MB/s、シーケンシャルライト(SEQ1M Q8T1)は1443.38MB/sとなりました。実用上十分な速度ですね。


「CrystalDiskMark 8.0.4a」で計測したシーケンシャルリード(SEQ1M Q8T1)は1993.36MB/s、シーケンシャルライト(SEQ1M Q8T1)は1443.38MB/s

6コア12スレッド、最大4.0GHz動作のCPUを小型ボディーに搭載しているということで発熱が心配でしたが、フォートナイトを10分間連続でプレイしたのちにサーモグラフィーカメラで撮影したところ、裏面の最大温度は48.4℃となりました(室温28.7℃で測定)。ちょっと温度は高めですが、グリップ部分はそれほど上昇していません。もちろん温もりは感じますが、不快なほどではないですね。


フォートナイトを10分間連続でプレイしたあとの裏面の最大温度は48.4℃(室温28.7℃で測定)

最後にバッテリー駆動時間をチェックしましょう。ディスプレイ輝度50%でフォートナイトを連続でプレイしたところ、1時間3分55秒でバッテリー残量5%に到達しました。ちなみに、同梱されているACアダプターでバッテリー残量5%からフル充電にかかる時間を計測したところ、1時間47分13秒かかりました。屋外でもっと長時間ゲームをプレイしたい場合には、USB PD 3.0対応のモバイルバッテリーを用意しましょう。



8月5日~7日にハイビーム秋葉原本店で実機が展示されますよ

AYANEO AIRの最大の売りはやはり約398gの軽量・小型ボディー。解像度をある程度低く設定する必要はありますが、多くの3Dゲームを実用的な速度でプレイできるのですから、PC系ゲーマーには非常に魅力的と言えます。ハイビーム秋葉原本店には、8月5日(金)、6日(土)、7日(日)に実機が展示されているので、ぜひタッチ&トライに訪れてみてください。



ジャイアン鈴木

EYE-COM、TECH Win、TECH GIAN、PDA Magazine、DIGITAL CHOICE、ログイン、週刊アスキー、週アスPLUSと主にPC系メディアで編集兼ライターとして勤務。2015年1月よりフリーの編集兼ライターとして活動を開始しました。

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