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次世代ポータブルゲーミングPCに搭載される「Ryzen AI Max+ 395」と「Ryzen AI Max+ 388」。名前から「388はGPU性能を落とした廉価版」と誤解されがちですが、実は違います。

最大のポイントは、「内蔵GPUはどちらも最上位のRadeon 8060Sで全く同じ。違うのはCPUコア数だけ」という点です。
この記事では、395(16コア)と388(8コア)の決定的な違いと、ゲーム・動画編集・AIなどの用途に合わせた正しい選び方を専門店視点で簡潔に解説します。
2つのチップの主要スペックを比較します。
| 項目 | Ryzen AI Max+ 395 | Ryzen AI Max+ 388 |
|---|---|---|
| CPUコア / スレッド | 16コア / 32スレッド | 8コア / 16スレッド |
| 内蔵GPU | Radeon 8060S (40CU) | Radeon 8060S (40CU) |
| L3キャッシュ | 64MB | 32MB |
| NPU性能 | 最大50 TOPS | 最大50 TOPS |
| デフォルトTDP | 55W (可変 45~120W) | 55W (可変 45~120W) |
AMDの公式仕様上、GPUはどちらも最上位の「Radeon 8060S(40CU / 最大2.9GHz)」で完全に同等です。※1
一方、CPUコア数は395の「16コア」に対し、388は半分の「8コア」に削られ、L3キャッシュも半減しています。AMDは「最大GPU構成をより幅広い価格帯へ提供するため」に388を用意したと説明しており、「GPUは最強がいいが、16コアCPUは不要」というゲーマー層に直結する合理的なモデルと言えます。※2
GPUスペックが同じでも、ゲームのフレームレート(fps)が常に一致するとは限りません。
また、最終的な性能は「PC本体の冷却性能・TDP設定・メモリ容量」に大きく依存するため、チップ単体のスペックだけでなく製品ごとのレビュー検証が必須です。
「CPUコアが少ない分、388の方が省電力で冷えるのでは?」と推測されがちですが、AMDの公式仕様では両者ともデフォルトTDP 55W(cTDP 45~120W)で共通です。※1
8コアだから無条件で冷える、空いた電力をすべてGPUに全振りできる、とカタログスペックだけで断定することはできません。実際の動作温度や電力配分は、PCメーカーのBIOS設定や冷却構造によって決まります。
両モデルともNPU性能は「最大50 TOPS」で共通です。ローカルAI(LLM等)の処理は搭載メモリ容量やGPU性能への依存度が大きいため、388でも十分に強力なAI環境を構築できます。ただし、プラットフォーム全体のAI性能値は395(126 TOPS)が388(118 TOPS)をわずかに上回ります。※1
ソフトウェアのエンコード処理、3DCGのレンダリング、大規模なプログラミングのビルドなど、純粋なCPUコア数がモノを言う並列処理においては、16コアの395が明確に有利です。
「ゲームプレイ」を最優先し、コストを最適化したい人向け。
「8インチ前後のポータブル機に最上位GPUを積みたいが、16コアCPUは不要」と考えるゲーム特化型のユーザーに最適です。
「メインPC」としての運用も視野に入れている人向け。
外部モニターに繋いで重い動画編集、ゲーム配信、複数アプリの同時起動など、デスクトップ機顔負けのマルチタスクを1台で完結させたい人に適しています。

395と388の最大の違いは?
CPUコア数です。395は16コア、388は8コアです。一方、GPU(Radeon 8060S・40CU)はどちらも同等です。
388は14コアではありませんか?
いいえ。AMDの公式仕様上、388は「8コア/16スレッド」です。
中間の「392」とは?
Ryzen AI Max+ 392は「12コア/24スレッド」のモデルです。こちらもGPUは最上位と同じRadeon 8060Sを搭載しています。
Ryzen AI Max+ 388は「395の単なる廉価版」ではなく、「ゲーマーにとって過剰なCPUコアを削りつつ、最上位のGPU性能はキープした合理的な選択肢」です。
ポータブルゲーミングPCを選ぶ際は、単純に「型番の数字が大きい方が良い」と判断するのではなく、「自分に16コアCPUが必要か?」を基準に検討すると、後悔のない機種選びができます。
本記事は2026年9月時点で公開されているAMD、ONEXPLAYERおよび各メーカーの公式仕様を基に作成しています。実機でのゲーム性能は、搭載メモリや冷却性能などによって変動します。