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15.6型ノートPC「TENKU Comfortbook 15」は普段使いに適した1台

August 22, 2024

著者:AMaGi

 天空の「TENKU Comfortbook 15」は、CPUにCeleron N5100を採用し、4万円台とリーズナブルな価格を実現した15.6型ノートパソコン。主なスペックはインテル® Celeron® N5100 プロセッサー、8GBメモリー、インテル® Core™ UHD グラフィックス、256GBのSSD、OSはWindows 11 Homeを搭載しています。

 今回は実機をお借りしましたので、各種ベンチマークを実施して製品の特長や性能を確認していこうと思います。

 

 

エントリーモデルであることを感じさせないスタイリッシュなデザイン

極めてシンプルなデザイン

公称値 1.8kgよりかなり軽い本体

 まずは外観から。「TENKU Comfortbook 15」の本体サイズは、幅約371×奥行き約245×厚さ約20.5mm(突起部を含む)で、重量は1.63kg。15.6インチのノートパソコンでは軽量なモデルです。製品仕様では重量は1.8kgでしたが、充電器を含めても1.74kgと公称値よりも軽かったです。充電器は24W(12V/2A)出力でマルチボルテージ対応。

 本体はカラーがほぼ統一されていてとてもスタイリッシュなデザイン。天板にメーカーの刻印すらないシンプルさが特長です。裏面も同様にシンプルに纏まっており、吸排気口がないことからファンレス仕様であることがわかります。

 モニター上部にはカメラとマイクが搭載され、カメラにはプライバシーシャッターが付いています。スピーカーはキーボード上部に搭載されており、音質は内臓スピーカーとしては標準的。最近はスピーカーを本体の裏側に搭載している製品も多いですが、この製品はスピーカーが表面に搭載されている分聞き取りやすい印象でした。


画面明るさ 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%
輝度(cd/m2) 23 29 60 90 121 151 182 211 243 272 303

画面明るさの調整範囲。ほぼ等間隔で調整範囲は広い

 ディスプレーは15.6インチで、解像度は1920×1080(フルHD)、アスペクト比は16:9を採用。フルHDは最も一般的な解像度のため、動画を見たり、ウェブブラウジングといった一般的な用途に適した解像度です。視野角も良好で斜めから見ても色の変化はほとんどありません。
また非光沢パネルのため映り込みを気にせず作業に集中できるのもポイント。輝度は23~303cd/m2でほぼ等間隔で細かな調節が可能でした。画面は約135°まで開くことができ、画面を開くとキーボード部分が手前に傾きキー入力がしやすくなります。

テンキー付きのフルキーボードだが、キー配置は一部特殊

 キーボードはテンキー付きの日本語フルキーボード採用で、キーピッチは約2.0mm、キーストロークは0.85mm。テンキーは数字入力を多用する人には必須レベル。キー配列が少し特殊なところがありますが、スムーズに文字入力が可能でした。セットアップ直後はかな入力が自動で選択されていましたので、ローマ字入力は切り替えが必要です。

 キーボードの左上には電源、CapsLock、NumLockのインジケーターがあります。明るさ控えめのLEDなので目立ち過ぎないのが個人的には好感触でした。

 

 

必要十分なインターフェース

右側面にUSB 3.0 (Type-A)、ヘッドホンマイク兼用端子、microSDカードスロット、USB 2.0 (Type-C)を搭載
左側面にはセキュリティスロット、電源端子、USB 3.0 (Type-A)、HDMI出力を搭載

 つぎにインターフェース周り。本体の右側面にUSB 3.0 (Type-A)、ヘッドホンマイク兼用端子、microSDカードスロット、USB 2.0 (Type-C)を搭載。左側面にはセキュリティスロット、電源端子、USB 3.0 (Type-A)、HDMI出力を搭載しており、通常用途においては十分な拡張性を備えています。

 

 

普段使いには快適な性能

「HWiNFO64」で確認したサマリー。CPUは4コア/4スレッドのCeleron N5100を搭載

 そして性能評価。「TENKU Comfortbook 15」に搭載されているCeleron N5100はJasperLakeアーキテクチャのモバイル向けCPU。4コア/4スレッドで、動作周波数は1.10GHz(最大2.4GHz)、TDPは6Wとなっています。コスパと省電力を重視していることから、リーズナブルなノートパソコンで採用の多いCPUです。内蔵GPUは第11世代のインテル UHD グラフィックスが搭載され、最新のAV1には非対応ながら、VP9やH.264、H.265/HEVCといった現在主流の主要なビデオコーデックはすべてサポートしています。

CINEBENCH R23の結果

 まずはCPUの性能から見てみましょう。定番の「CINEBENCH R23」のスコアはシングルが578pts、マルチが1465ptsという結果になりました。Celeron N5100はAVXに非対応のためスコアは伸び悩んでいますが、エントリークラスとはいえ4コア/4スレッドのCPUということもあり、少し前のモバイル向けCoreプロセッサー並みのスコアは出ています。Core i3-8130Uよりもスコアが高いことを考えると最近のCeleronの性能はなかなか侮れませんね。


PCMark 10の結果

 続いてパソコンの総合的なパフォーマンスを見る「PCMark 10」。総合スコアは「2159」という結果になりました。細かく見てみると日常作業の性能を表すEssentialsが「4930」、ビジネスの生産性を表すProductivityが「3322」、クリエイティブ性能を表すDigital Content Creationが「1669」となっています。スコアの基準は、一般的なPC向け:Essentialsが4100以上で快適、オフィス業務や簡単なメディアコンテンツ制作向け:Productivityが4500以上で快適、デジタルコンテンツ編集向け:Digital Content Creationが3450以上で快適です。

 Celeron N5100はウェブブラウジングを始め、SNS、ビデオ通話や動画鑑賞など、軽めの日常的な作業なら快適にこなせる性能があることがわかりますね。ただし、それ以外の基準は満たしていませんので、過度な期待は禁物。あくまで一般的な家庭向けのCPUという性能です。


「CrystalDiskInfo」のストレージ情報。SATA接続の256GB SSDが搭載されている


「CrystalDiskMark」ではシーケンシャルリードが550MB/s弱とSATAの限界速度がでていた

 メモリー容量は8GBで、デュアルチャンネルのLPDDR4-3200。ストレージはSATA接続の256GBのSSDが搭載されています。エントリーモデルではコスト削減のため容量が少なかったり、シングルチャンネルだったりとなにかと削られやすい部分ですが、この製品は足回りもしっかりとしているのがわかります。

 ストレージ性能をみるために「CrystalDiskMark」を測定しましたが、シーケンシャルリードが550MB/s弱とSATAの限界速度までしっかり出ていました。測定中はランダムアクセス性能が若干低いのが気になりましたが、OSの起動やアプリの起動は十分速く、実使用においてはストレスを一切感じませんでした。最近のPCIe接続のSSDに慣れていると若干物足りなく感じるかもしれませんが、普段使いでは十分実用的なパフォーマンスだと思います。

付属のブラケット(右)でストレージの追加が可能

本体背面に2.5インチドライブの空きスロットあり

 中央の裏蓋を外すと2.5インチドライブを搭載できるスペースがあり、付属のブラケットを用いることで簡単にストレージの増設が可能です。最近主流のM.2タイプではありませんが、M.2は規格がいくつか存在するため、買い間違えが発生するリスクを考えると2.5インチドライブは初心者向けの優しい設計といえます。


「SanDisk Ultra 128GB」で測定。左:内臓カードリーダー。右:USB3.1カードリーダー「DDREADER-55」
内臓カードリーダーではシーケンシャルの速度がかなり落ちている

 本体にはmicroSDカードリーダーが内蔵されていますので、こちらの性能も手持ちのmicroSD(SanDisk Ultra 128GB)で測定してみました。USB3.1接続のカードリーダーと比較してシーケンシャルの速度がかなり落ちています。ちょっとしたファイル移動には問題ない速度ですが、大きなファイルを移動するには心もとない性能です。

 すでに紹介した通り2.5インチドライブでストレージが追加できますので、ストレージの追加を考える場合はそちらを検討するのをおすすめします。

 

 

動画視聴や軽いゲームには十分な性能のグラフィックス

「HWiNFO64」で確認したサマリー。GPUは24EUのインテルUHDグラフィックスを搭載

 内蔵GPUは第11世代のインテル UHD グラフィックスが搭載され、最新のAV1には非対応ながら、VP9やH.264、H.265/HEVCといった現在主流の主要なビデオコーデックはすべてサポートしてます。YouTubeなどの動画ストリーミングや4K動画の再生も問題なく快適に視聴可能でした。

 また、このクラスのノートパソコンでゲームをする人は珍しいと思いますが、「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト」と「ファイナルファンタジーXIV 暁月の終焉」でゲーム性能も測定してみました。


「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト」は、HD解像度で「普通」という評価

フルHD解像度では「やや重い」という評価


「ファイナルファンタジーXIV 暁月の終焉」は、HD解像度標準品質でも「設定変更が必要」という評価

 ドラゴンクエストXやブラウザゲームくらいの軽いゲームであれば、HD解像度という条件付きですが普通にプレイできそうですね。ファイナルファンタジーXIV クラスになると設定を落としても快適にプレイするのは難しい印象。とはいえ一昔前のCeleronだと軽いゲームですら厳しい性能でしたので、格段に性能は上がっています。

 

 

消費電力と温度

消費電力の測定にはワットモニターを用いて、実際の消費電力を測定

 最後に動作中の消費電力と温度を測定してみました。消費電力はスリープ時で約0.5W、アイドル時(JEITA 測定法 3.0 準拠)で約8.5W、4K動画視聴時(JEITA 測定法 3.0 準拠)で12~13W。CINEBENCH R23等ベンチマークソフト実行中でも最大17.5Wとかなり省電力です。最近の電気代高騰を考えると少しでも電気代を抑えれるのは家計にも優しいですね。

サーモグラフィによる温度測定。4K動画再生時でもほんのり温かくなる程度

ベンチマーク実行中の温度。サーマルスロットリングが起こっていたが本体温度はきになるほどではない

 またファンレス仕様なので動作中の温度も気になるところ。室温25度の環境下で「HWiNFO64」によるCPU温度のモニタリングとサーモグラフィによる表面温度の測定をしてみました。

 CPU温度はアイドル時で50度前後、4K動画再生時は読み込み時に90度近くなったものの再生中は60度前後で安定、ベンチマーク実行時は95度を超えサーマルスロットリングが発生していました。一方で本体表面はそこまで熱くなることはなく、4K動画再生時で最大40度台前半、ベンチマーク実行時でも40度台に収まっていますので触って熱いと感じることはありません。

 ファンレスのためCPU温度自体は高くなっていますが、ベンチマークソフトは普段使いとは違い高負荷をかけるためのソフトですので、普段使いにはまったく問題のないレベルだと思います。

 ストレージ温度もアイドル時で30度、「CrystalDiskMark」実行中でも最大44度と低発熱のSSDでした。

 

 

ファンレスで使う場所を選ばない家庭向けPC

普段使いには十分な性能を備えつつ、ファンレスなので使用場所を選ばないのは大きなメリット

 49,800円という手頃な価格でありながら、メモリーやストレージを含め妥協のない性能。バッテリー駆動時間もJEITA 測定法 3.0 準拠のテストで動画再生時約4.3時間、アイドル時約6.0時間と、十分な長さを実現してます。

 エントリークラスのCPUを採用し普段利用をターゲットとしているため、本格的な写真・動画編集や重めのゲームをプレイするのには向きませんが、ウェブブラウジングを始め、SNS、ビデオ通話や動画鑑賞など、軽めの日常的な作業なら快適にこなせる性能でした。実際この記事もこの製品を使用して書いていますが、特に不満を感じることはありませんでした。ファンレスなので静かな環境でも作業に集中しやすいのも魅力的なポイント。吸排気口がないので布団の上やキッチン回りなど使う場所を選ばないのはとても便利です。普段使いに必要十分な性能を持ちつつ、省電力や静穏性に特化した「TENKU Comfortbook 15」、ぜひご家族用やサブ機用にいかがでしょうか。

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AMaGi

とにかくパソコンやパソコン周りのことが大好きでみんなにもわたしのようにパソコンを好きになってもらいたい! パソコンのことをもっともっと知ってもらいたい!YouTubeで自作パソコンの説明や、パーツの徹底検証などをやっています。

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